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風についての注意
以上説明したようにb点についての説明は、機体の性能によって、1/3〜1/4に選定すればよい。これはすべて無風時の条件を基礎に説明したものである。実際に運用してみると、風による影響を無視できない。風の強さや方向によって、次のように修正しなければならない。もしも、風向が着陸方向に対して正対したり、横風となっているときは、流される量だけ縦方向・横方向に位置を変えればよい。着陸方向に正対しているときは、2−81図のように、その量だけ風上からスタートしなければならない。地上の接地点を基準として、旋回する場合でも、その基準点がその量だけ移動すればよいが、実際には、その位置を決めることはなかなかむずかしい。2−81図のように、横方向と縦方向との混合の風がある場合には、地上の基準点b点から風上げ点に移動しなければならない。その移動量はb点から接地点までの時間に流される距離が、修正のb’点の基本となり、b点は風上のb'に移動する。2−82図はその1例である。

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